台灣調査
By okeon_admin on Wednesday,February 22nd, 2017 in Ants, Collaboration, OPG, Research, コメントはまだありません
ヒアリとの戦いを10年以上続けている台湾。沖縄県でのその浸入防止対策を作るために、お手本にすべき技術がたくさんあるはずです。というわけで、台湾の國家紅火蟻防治中心(国立ヒアリ防除センター)と、蒙斯特農研(ヒアリ防除企業)を訪問して、お話をうかがってきました。
皆さんとても気さくで親切な方々。ヒアリの分布や被害の現状やその対策について、興味深い情報を惜しみなく提供してくださいました。
中でも、ぼくがすごいと思ったのが地元社会への情報の普及と教育の成果です。いまや、新しいヒアリの分布地点発見は、ほぼすべての市民の皆さんからの通報に限り、電話での情報が日常的に寄せられ、その誤報は2割を割っているとか。これは驚異的です。
だって、みなさん想像してみて下さい。周りを含め、ほぼ全ての人が、足元に歩くアリのうち、特定の1種類を正確に当てられる状況を。これが実現すれば、最強の監視網ですよね?