OKEON美ら森プロジェクトのフィールドスタッフ陣を紹介
By okeon_admin on Wednesday,April 5th, 2017 in Collecting, OKEON update, Sorting Insects, コメントはまだありません
OKEON美ら森プロジェクトの「野外調査網の構築」が始まってから、2年が経過しようとしています。2年前には全くの絵空事だった、ゼロからの沖縄本島全域24調査区の立ち上げと、そこでの72基もの小型飛翔性昆虫捕獲器(SLAMトラップ)の稼働。24全調査区での気象観測装置、音声記録装置、定点カメラの稼働。これらすべてが、様々な人たちに助けられてわずか2年で現実のものとなりました。
さらに、いち早く全稼働したSLAMトラップによって現時点までに収集された小型昆虫の数は、すでに推定700万超(もはや正確には数えきれません)。しかもその60%以上の試料が目レベルまでの仕分け完了。これまた驚異的な処理速度だと自負しています。このシステムの心臓部が、調査区や装置を保守・管理しながら、試料やデータを回収し、仕分けして標本を作成するフィールドスタッフ陣です。
彼らが仕分けして作成するアリ類乾燥標本は、すでに大きな標本ロッカーひとつを埋めようとしています。これらの標本たちは、現在の沖縄の自然の姿を象徴する証拠品として、将来の沖縄にとっての財産となるでしょう。その標本たちは量だけでなく、その質でも世界に誇れるものです。彼らフィールドスタッフたちも、もとは地元の素人さんたち。昆虫の専門スタッフ芳田の指導のもとで、プロジェクトと共に成長し、いまではOKEON美ら森プロジェクトの遂行に不可欠な存在となっています。