協働

協働


自然と共存・共栄する沖縄社会とは、沖縄に住み、沖縄を愛する皆さんとの協力・協働があって、初めて実現するものと私たちは考えます。そこで、OKEON美ら森プロジェクトでは、地元沖縄の自然環境調査のために活動してきた、あるいはこれから活動しようとする組織、団体、個人などをつないで、それらの活動を相互に助け合い、発展できるシステムの構築を目指します。地元沖縄の大学や高校、博物館、そして行政などと、研究協力から自然環境教育協力まで幅広い連携を通じて、次世代の環境共生型社会の実現に貢献します。

大学との協働 (敬称略)

琉球大学

辻和希
1年に数回エコノモユニットと辻ラボが一緒にゼミを行っています。相互に研究者や学生が研究発表を行い、アイデアの共有や意見交換をしています。本プロジェクトを立ち上げ、そして発展させるのに際し、たくさんの助言や支援をいただいています。

立田晴記
琉球大学との連携における、主要なカウンターパートのお一人です。今後、共同研究の計画から、学生を巻き込んだ研究指導連携まで、幅広い協働が期待されます。OKEON美ら森プロジェクトのフィールドサンプリングシステムを利用して、琉球大学において3年生の実習2回を担当する機会をいただきました。当プロジェクトのソーティングスタッフが学生の直接指導にあたりました。

芝正巳・赤嶺光・高嶋敦史
亜熱帯フィールド科学教育センターが管理する琉大演習林やキャンパス敷地に、調査サイトを設置しています。その設置と使用にあたり、調査地選定から許可申請やアクセス路の管理まで、幅広い支援をいただいています。

北海道大学

川本思心・池田貴子
プロジェクトスタッフの技術向上や意識変容など学際的分野における、共同研究を推進しています。

日浦勉・丹羽慈
OKEON美ら森プロジェクトにおける、昆虫モニタリングシステムを設計するにあたり、先行事例のひとつとしてモニタリングサイト1000のシステムを見学させていただき、特にソーティングやその人材の確保や育成などについて、たくさんの有用なアドバイスをいただきました。このときにいただいた情報が、現在のシステム構築の際の大きなヒントになっています。

甲南大学

後藤彩子
アリ類を使用した学生実習を通して、今後、同定ツールの改良などの面で研究協力が予想されます。

兵庫県立大学

池野英利
大量に採集されるトビムシの自動カウントシステム開発をテーマに、共同研究を行っています。

木村敏文
大量に採集されるトビムシの自動カウントシステム開発をテーマに、共同研究を行っています。

山内健生
アミメカゲロウ目の解析において、共同研究を予定しています。

帯広畜産大学

赤坂卓美
カメラ/動画トラップを利用した、主に哺乳類相をテーマに共同研究を行っています。

博物館との協働 (敬称略)

沖縄県立博物館・美術館

山崎仁也
沖縄県立博物館・美術館の学芸員。2016年夏の企画展にOKEON美ら森プロジェクトのブースを出展しました。OKEON美ら森プロジェクトで採集された昆虫液浸コレクションのため、一時冷凍保管スペースを県立博物館収蔵庫内に提供してもらっています。

沖縄市立郷土博物館

新里邦一
沖縄市立郷土博物館館長。嶽山原を調査地として使用させていただいています。

比嘉清和
沖縄市立郷土博物館学芸員。斎場御嶽の調査にあたり、担当部署への紹介や働きかけなど、支援を頂きました。

川副裕一郎
沖縄市立郷土博物館学芸員。プロジェクト開始当初より、様々な面でのアドバイスから人脈の紹介までと、綿密な連携をとっています。

刀禰浩一
沖縄市立郷土博物館学芸員。プロジェクト開始当初より、様々な面でのアドバイスから人脈の紹介までと、綿密な連携をとっています。2016年度の企画展でも展示協力。

佐野正和
沖縄市立郷土博物館嘱託職員。プロジェクト開始当初より、様々な面でのアドバイスから人脈の紹介までと、お世話になりました。

寺田剛
沖縄市立郷土博物館嘱託職員。共同調査などでお世話になりました。企画展「小蛾類の世界」の企画者。

我那覇生将
沖縄市立郷土博物館嘱託職員。2016年度の企画展での展示を通して協力しています。

北谷町教育委員会

藤彰矩
北谷町教育委員会職員。植物の専門家で、北谷町の調査区設置にあたり、選定から許可申請、立ち上げまでと、色々なサポートをいただいています。土壌センサー設置に際しては、専門的立場からの助言もお願いしました。

名護博物館

村田尚史
名護博物館学芸員。淡水魚類の専門家。名護市とその周辺における調査地選定とその設置に際して、様々な助言や人脈紹介をもらいました。現在は名護博物館が管理するフィールドに調査区を設置。その許認可にも骨を折っていただいています。

東村立山と水の生活博物館

渡久山尚子
東村立山と水の生活博物館学芸員。東村における調査地選定とその設置に際して、様々な助言や人脈紹介をもらいました。特に、現在稼働している慶佐次地区のヒルギ林への調査区設置に際しての地区評議会への協力要請など、地域との仲立ちをしてくださっています。

恩納村博物館

後藤法宣
恩納村博物館学芸員。OISTのお膝元にある博物館ということで、今後の連携を確認。県民の森のサイト立ち上げを共に行いました。

兵庫県立人と自然の博物館

橋本佳明
兵庫県立人と自然の博物館学芸員。昆虫形態学の専門家。プロジェクトを通して膨大な数採集される標本の管理手法や保管環境整備にあたり、様々なアドバイスをいただきました。また、社会連携に関しても、ご自身の博物館のシステム等からのアドバイスをいただいています。プロジェクトを通して発見された未知種のタイプ標本を提供。今後沖縄で採れた材料を使った共同研究の立ち上げも期待されます。

風樹館

佐々木健志
風樹館学芸員。博物館活動を通した社会連携についてや、沖縄における標本管理手法について、さらに、OIST内の昆虫標本管理についてなど、多岐にわたるアドバイスをお願いしています。また、琉大構内の調査区選定への支援もいただきました。

北海道大学総合博物館

大原昌宏
OKEON美ら森プロジェクトにおける、昆虫のソーティングやその人材育成において、最初の教材となる検索表をご提供いただきました。また、長年取り組まれているパラタクソノミスト養成講座について、多くの情報をいただき、私たちのプロジェクトを通しての人材育成プラン設計の大きなヒントをいただきました。

高校との協働 (敬称略)

辺土名高校

田里光夫 (校長)
辺土名高校には、本島24カ所の調査区のうちひとつを設置しています。

高良耕平
生徒を率いて、アリ類を使った環境調査研究実践を行っています。プロジェクトに標本や情報を提供。トラップのセットアップを生徒たちと一緒に手伝ってもらいました。

普天間高校

中村元紀
生徒を率いて、アリ類を使った環境調査研究実践を行っています。プロジェクトに標本や情報を提供。高校およびその周辺でアリ未知種を採集しています。

球陽高校

渡久地香
生徒を率いて、アリ類を使った環境調査研究実践を行っています。プロジェクトに標本や情報を提供。高校およびその周辺でアリ未知種を採集しています。

開邦高校

近藤吉生
生徒を率いて、アリ類を使った環境調査研究実践を行っています。

読谷高校

川端俊一
読谷高等学校教員。今年度より、クラブ活動でアリ研究を開始し、それとともにOKEON美ら森プロジェクトとの高大連携に参加。生徒たちが採集し、研究に使用した標本は、その後OKEON美ら森プロジェクトとも共有の予定。高校の10年研修の機会を利用して、美ら森プロジェクトにて研修を受講。

他の協働(敬称略)

沖縄県企画部科学技術振興課

沖縄本島内に調査地を設けるにあたり、より長期的で安定的な運用を実現するため、県管理の公園や緑地など、候補地を提案していただきました。また、該当候補地に関して、県庁内担当部署への許認可手続き交渉などで様々な支援をいただきました。

沖縄県農林水産部森林管理課

県管理の公園使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

沖縄県北部農林水産振興センター森林整備保全課

県管理の保安林使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

沖縄県環境部自然保護・緑化推進課

県管理の保護区使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

沖縄県環境部環境再生課

県管理の公園使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

沖縄県土木建築部都市計画・モノレール課

県管理の公園使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

沖縄県土木建築部倉敷ダム管理所

県管理のダム敷地使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

沖縄県教育庁文化財課

県が関係する天然記念物地域使用の許認可申請についてご支援、ご指導いただきました。

恩納村総務課

調査に際して、土地使用許可をいただいています。

名護市教育委員会文化課

嘉津宇岳への調査区設置に際して、許可手続きのお手伝いをいただきました。

南城市教育委員会文化課

斎場御嶽での調査実施に際して、その入場および調査許可申請の支援から、調査地選定、地元地区住民の方への協力要請の機会設定まで、幅広いご協力をいただいています。

名護市役所産業部農林水産課

嘉津宇岳への調査区設置に際して、土地使用許可をいただきました。

うるま市役所建設部維持管理課

うるま市の野鳥の森公園に調査区を設置するにあたり、その許可申請をご支援いただきました。

那覇市役所建設管理部花とみどり課

那覇市の末吉公園に調査区を設置するにあたり、その許可申請をご支援いただきました。

那覇市役所建設管理部公園管理課

那覇市の末吉公園に調査区を設置するにあたり、その許可申請をご支援いただきました。

那覇市役所環境部環境保全課

那覇市に調査地を設置するにあたり、候補地の選定や、関係部署や関係者の紹介、現地候補地点選定の際の案内、そのほか様々な情報をいただいています。

中城公園

比嘉正一
中城公園への調査区設置にあたり、その調査地点選定の際の案内から公園使用許可申請の支援まで、幅広い協力をいただいています。

玉城青少年の家

中村正賢/所長
玉城青少年の家への調査区設置にあたり、その調査地点選定の際の案内や、敷地内の自然環境の情報など、職員のみなさまに幅広い協力をいただいています。現在、私たちの調査システムやその成果を、環境教育の素材として活用すべく、その方向性や方法について協議を重ねています。

森の家みんみん

藤井晴彦
那覇市末吉公園に調査地を設置するにあたり、現地候補地点選定の際の案内や、公園内の自然情報など様々な協力をいただいています。

東南植物楽園

鈴木愛子
東南植物楽園に調査地を設置するにあたり、現地候補地点選定の際の案内や、毎回のサンプル回収の際のアレンジなど、様々な協力をいただいています。

やんばる学びの森

山川雄二/センター長
やんばる学びの森センター長。やんばる学びの森内への調査区を提供いただきました。本プロジェクトが推進する環境調査を、センターが行う環境教育やエコツーリズムへ活用することを目指し、協議を重ねています。

大城雄聖
やんばる学びの森センター長。やんばる学びの森内への調査区を提供いただきました。本プロジェクトが推進する環境調査を、センターが行う環境教育やエコツーリズムへ活用することを目指し、協議を重ねています。

大山田芋関係者

石川達義
大山のターム畑に調査地を設置するにあたり、組合への協力要請の際の取りまとめや、設置協力をいただける農家さんの紹介、またご自身の敷地の提供など、調査システムの稼働にご尽力いただいています。

宮城優
大山のターム畑に調査地を設置するにあたり、ご自身所有の敷地の一画を提供し、調査にご協力いただいています。

比嘉まさお
大山のターム畑に調査地を設置するにあたり、ご自身所有の敷地の一画を提供し、調査にご協力いただいています。

慶佐次地区

新里吉弘/区長
慶佐次地区の天然記念物地域に調査区を設置するにあたり、地元地区の住民の方々のとの調整をしていただきました。また、評議会での協力を要請させていただくとともに、今後は調査結果を地元の環境教育へと反映させていく方法などを協議させていただきます。

勝山区

山城秀樹/区長
嘉津宇岳のある勝山区のご協力を頂いています。 

           

久手堅地区

仲間正浩/区長、新里善和/副区長
斎場御嶽のある久手堅地区のご協力を頂いています。

個人

高嶺英恒
沖縄産アリ類研究の第一人者。40年を越える沖縄産アリ類研究で構築したコレクションの中から、OKEON美ら森プロジェクトにおけるアリ相調査の基礎資料となる、貴重な参照コレクショクションをご提供いただきました。また、ご自身の調査を基にした沖縄産のアリ類に関する過去から現在までの分布データなども基礎資料として提供していただいています。

嵩原建二
元沖縄県立博物館学芸員。沖縄の鳥類を長年研究。OKEON美ら森プロジェクトの調査地選定にあたり、フィールド調査経験を基にアドバイスをいただき、その結果嘉津宇岳を調査地のひとつとして選定した経緯があります。また、音声解析調査においては、フィールドの案内から、今後の調査協力まで幅広いご指導、ご支援をいただいています。