ニック先生のサウンドスケープ講座
By okeon_admin on Thursday,October 25th, 2018 in Audio, Biodiversity, Education, Research, Workshop, コメントはまだありません
皆さんは、サウンドスケープという言葉を知っていますか?
私たちの周りはいろんな“音”であふれています。森の中にある滝では、どんな音が聞こえてくるでしょうか。滝の音、鳥や虫の鳴き声、人々の話し声、ちょっと耳をすませると、風の音や木の葉が擦れる音も聞こえてくるかもしれませんね。このような、様々な音で構成される音の景色を、「サウンドスケープ」と呼んでいます。
OKEON美ら森プロジェクトでは、音声データを使った研究も行われています。鳥の声を含むこのサウンドスケープに焦点を当てた研究プロジェクトを担当しているのは、研究者のニックです。
豊見城にある漫湖水鳥・湿地センターとOKEON美ら森プロジェクトとの共催で、このサウンドスケープについてのワークショップを2回にわたって実施しました。
第1回目は、5月27日に漫湖水鳥・湿地センターで普段からバードウォッチング等の活動をしている方々が集まり、ニックによるサウンドスケープ研究についての講座が開催されました。さすが参加者の皆さんは鳥に詳しいだけあって、ニックの質問に対しても盛んに手が上がります。
第2回目は8月12日。今度は参加者の皆様をOISTにお招きして行いました。
OISTの学生が実施する学内ガイドツアーでOISTについて知ってもらい、OKEON美ら森プロジェクト全体の概要をお話しした後で、ニックの講座が始まりました。
今回の講座は、ただ研究の話を聞くだけでなく、参加者にも研究に参加してもらおうというコンセプトで実施しました。鳥の鳴き声のデータを聞き、参加者たちにその声の主が一体どの種類の鳥なのか判別してもらうという内容です。さすが鳥好きの皆様、聞き分けづらい鳴き声に悩みながらも答えを記録用紙に書いていました。
参加者の皆さんと研究者が相互に情報交換できる場、まさにサイエンスコミュニケーションの現場だったように思います。