「OKEON美ら森プロジェクト」とアリ類データベースについて、ひとはくで講演してきました。

「OKEON美ら森プロジェクト」とアリ類データベースについて、ひとはくで講演してきました。


By okeon_admin on Saturday,February 17th, 2018 in Ants, Collaboration, Education, Exhibition, Visit, コメントはまだありません

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兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)を会場に、西日本自然史系博物館ネットワークと国立科学博物館が主催した、学芸員さん向けの集会に招待され、OKEON美ら森プロジェクトの吉村が講演をしてきました。講演テーマは、OKEON美ら森プロジェクトの紹介およびアリ類データベースの活用についてです。自然史系の博物館にとって、標本の収集と保管、それら資料の研究は活動の重要な柱のひとつです。多くの収蔵標本をはじめとした生物情報を、データベース化して公開することで、社会との情報共有や資料研究などがより効果的に進みます。アリ類では、世界的にデータベース整備の取り組みが進んでいることや、吉村自身も日本産アリ類画像データベースに携わるメンバーのひとりであることで、今回お話する機会をいただきました。

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世界中の物流システムが発達を続け、外来種の問題が日々深刻さを増す状況のなか、私たちのプロジェクトが沖縄の人々とどのように協力していけるのか。例えばヒアリのような外来種問題が起こったとき、データベースをどのように活用できるのか。そして、誰が、どうやってデータベースを維持していけるのか?といった話題を提供しました。他の演者からも、ヒアリ問題の現状や新しい収蔵資料の撮影技術などの話題提供があり、勉強になりました。

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講演に先立ち、ひとはくが長年取り組む市民科学研究の発表会を見学。ポスターの前で説明を聞き、皆さんの熱意、層の厚さ、そしてレベルの高さに驚かされました。最近は以前より若い人たちの参加が増えて、参加者の世代交流や交代が進んでいるとのこと。地域に根ざして長く続けることが、大変だけど重要なのだという言葉がとても印象的でした。ひとはくは、行政への提言や政策提案などのシンクタンク機能も積極的に果たしており、私たちOKEON美ら森プロジェクトのお手本となる博物館のひとつです。ヒアリ対策においては、これまでも連携をしており、今後とも色々と協力していければと考えています。

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